当研究所の代表であるわたくしは
リハビリテーションの専門家である【理学療法士】という国家資格を持っていますが、
日本の医療従事者の中では比較的新しい資格である事などの理由から、
理学療法士として開業していいという権利はまだないため、
当研究所のようなサロン運営にあたっては
自費での整体院、あるいは整体師という立場になります。
” 整体 ” と聞いて
皆さんはどういったイメージをお持ちでしょうか?
漠然としたイメージしかないかと思いますが、わたくしも同じです。
結局のところ
お医者さんでも、接骨院でも、整体院でも、マッサージでもリハビリの人でも、
その人によって色々とやり方が変わるように、コレという決まった方法はありません。
わたくしの場合は
25年以上にわたって病院や、整形外科、クリニックで働かせていただいた中で
多くの患者さまやご家族の方々と出会い、たくさんの事を学ばせていただき、
また
多くの研修会などに参加する中で、試行錯誤しながら生み出してきた方法を利用して
施術させていただいております。
具体的には
関節や骨、筋肉や筋肉を包んでいる膜を両手で包み込み、軽く触ったり圧迫することで
それぞれの組織の調整を行なっていき、全身のバランスを整える方法となります。
背骨の深いところ、筋肉の奥の骨に近い部分まで調整を行ないますが
ギューギューと力を入れて行うのではなく
骨や筋肉などの組織が持つ構造や力も使って調整していきます。
そんなこと出来るのか?あるいは
どうやってやるのか?と思うかもしれませんが
長い経験と知識があれば可能です。
例えば
カレーを深い鍋で作っていて、焦げないように
鍋の底までかき混ぜているとしましょう。
少し放っておいたら…おたまの底の感触で
焦げ付きそうなカレーのかたまりを感じたとします…。
おたまの縁を使ってそれを削り取るようにかき混ぜることは
イメージできると思いますし、わかってしまえばそれほど難しくないでしょう。
手で持っているのは鍋の底から数十㎝離れたおたまの柄で、
カレーによって鍋の底は見えなくても、
おたまの底の感触でわかっていますし、
おたまが鉄製か、樹脂製かで削り取る強さも変えられるでしょう。
やったことが全くなかったとしても
その感覚を教えてもらうか経験すればおおよそ見当がつくはずです。
逆に言うと
全くその経験がなければ、
どうすればいいかわからない部分もあるかと思います。
その状況と似ています。
体の外から触って、その感覚で内部の状況を感じ取るのです。
実際の体となるとおたまの底だけではなく、
200個以上の骨と、500個以上の筋肉と
それ以外の組織のあらゆる組み合わせを利用しますので
それこそ職人技なのですが
25年以上この業界にいることでやっとその感覚に自信が持てる程度にはなりました。
その感覚を総動員して
全身の繋がりをひも解きつつ調整していきます。
【ある一部分の位置】を確認して、それと関係がある場所を探して調整して、
再度【ある一部分の位置】を確認して、バランスが良くなっているか確認しながら
全身をくまなく調整していく作業です。
一度調整してもすぐ戻ってしまうのでは?と思われる方もおいででしょう。
もちろん生活上の負担や体力の有無によって人により異なりますが
この研究所を始めてからの経験ですと
二週に一度から月に一度の施術でも
その度ごとに改善を体感されている方がほとんどです。
4回から6回ほど通っていただくと、その変化を実感できることと思います。
その後は間隔をあけて、
定期的なメンテナンスとしてご利用いただくことをお勧めします。
もっと詳しく知りたい方は次のページもお読みください。