今回は身体快復研究所でのテーピングやサポーターの指導についてお伝えしようと思います。
まずはテーピングについてですが、理学療法士になって最初の職場で教わった技術が足の捻挫後に行なうテーピングの巻き方でした。
最初の職場は東京のベッドタウンとして発展した街の駅から歩いてすぐの整形外科クリニックということもあり、学生さんや社会人などスポーツをする方も多く来院し、足の捻挫後のテーピングはかなり頻度が多く、新人時代から必須の技術でした。また、新人の頃は施術に自信がなくてもテーピングをしっかり巻ければその効果が巻いている間は持続することから、当時はあらゆる種類のテーピングを学んで巻くことが多かったという事実もありました…。
新人時代から10年ほどはわたしの臨床においてテーピングなしでは語れないほどでした。施術に少し自信がついた10年目以降はテーピングをすることはかなり少なくなりましたが、明日どうしてもこれをしなければならない!とか、ギックリ腰で動けない!とか、それこそ 足を捻挫してしまった! というときは、このテーピングが役立ちます。
特に足や膝を捻じってしまった時の急激な痛みに対してのテーピングは、さっきまで歩くのに足をつけないでいた方が 「あ!歩ける!」 と言って帰っていく姿をみるのはコチラも感動してしまうほどです。
肩や肘、腱鞘炎などのテーピングも得意です!
ちなみに、以前職場の仲間とフットサルをやっていたことがあって、自分の身体のあちこちににテーピングを貼って練習や大会に出ていましたのでセルフテーピングの方法も万全です。
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ちょっと長文になってしまいますが、次いでサポーター指導についてです。
足首、膝、腰などがいわゆるサポーターを巻く主な場所です。腰痛ベルトが最も一般的でしょうか。薬局やスポーツ用品店に売っているのを見たことがある方もいるかと思います。
病院などに受診した後で処方されたことがある方もいるでしょう。知人に勧められて、という方もおいででしょう。
ただ、巻いていると蒸れてしまったり、圧迫感を感じたり、効果がよくわからない、といった悩みを抱えている方も多いようです。
実際はサポーターの構造が自分に合っているかどうかが重要です。どういったベルトが付いていて、どういった方向に引いて、どの位置に巻くのか、それがポイントで、これは人によって、身体の部位によって、症状によってだいぶ異なります。
その人それぞれの巻き方があります。一般的な注意点はともかく、サポーターを処方してくれるクリニックや病院でも、買いに行ったスポーツショップでも、その人に合う巻き方を教えてくれることはほぼ無いのが実情です…。
一年ほど前に診させていただいていた患者さまのお話しをここでさせていただきます。その方は80代で、右膝や左の首の痛みを訴えておいででした。
【触って感じて見つけて】みると、左足首に辿り着き、お話しを聞いてみると…、20代の頃に左足首の骨折をされて、「でも、もうそこは治った」と言っておりました。ところが歩いている姿を見ると、反対側の右足に体重を多くかけていることがわかったのです。
おそらく無意識のうちに左足をかばう生活が長く続いたことで反対側の右足や右膝、左の首にまで負担がかかっていたのでしょう。
そこで、なんと100円ショップで買ってきた足首のサポーターをお渡しして、その巻く位置を通常とは少し違う位置でお伝えして、しばらく様子を見たところ、症状が軽くなられた!なんて事もありました。
膝にしても、腰にしても、妊婦さんの腹帯にしても、巻く方向や位置でその効果は随分と変わるのです。
是非 ご相談ください。