日常生活で大切なコト、とは?

 今回は 自分の身体をケアするために 日常生活で意識すると良いこと、をご提案いたします。

 まず最初にお伝えしたいのは、多くの人が自分の身体のケアにはなかなか手間をかけずに過ごしてることについてです。
 痛くなったり、動けなくなって初めて普通に動けることに感謝したりするわけですが、そういったアクシデントが無ければ気をつけようとも思わないですし、気を付けていたとしても、痛みが無くなったら忘れてしまう、なんてことも多いのではないでしょうか…。

 ただ、今回の投稿をご覧になっている時点で、あなたはいよいよご自身の身体のケアについて本気で考えようと思っていらっしゃることと思います。

 身体の仕組みについては、専門家が集まってもまだまだ不明な部分が多いこともあり、ケアや体操に関して幼いころから教えてきてもらった経験も少ないので、結果として優先順位が低くなってしまうこともケアがおろそかになってしまう要因でしょう。

 歯を磨きなさい、服を着替えなさい、髪の毛を整えなさい、と親に言われたこと、あるいはお子さんに言うことはあっても、体操しなさい、と言われたり言ったりすることはあまりないのではないでしょうか?

 ラジオ体操や部活動で決まった方法を知っているくらいで、自分自身に何が必要なのかはわからないことが多いです。もしもコレだ!というモノがあったのなら、これほどまで多くの体操やエクササイズの本や雑誌、動画は巷に氾濫していないでしょう。

 それだけ個人差がある、ということなのです。

 ですのでここで体操やケアの方法論は述べません。
 重要なのは 考え方、ですね。

 
 我々は 地球の上で重力の影響を受けつつ、立って動く構造を持った生き物です。この骨組みを支えるには最低限の筋力が必要です。年齢とともに筋肉も減少し、疲労もたまりやすくなりますが、かといって筋肉が鍛えられないわけではありません。

 実際に60代以降にトレーニングを始めて、ボディビルダーやインストラクターになった方々もおいでになります。80代でマラソンやスキー、山登りをされている方も多いです。

 70代で歩くのもやっと、という方もいれば、テニスやゴルフを楽しんでいる方もいらっしゃいます。ですので、身体に携わる仕事をしている者が「歳のせいですね…」と言ってしまうのは、「もうやれる事はないから諦めてください」と言っているのと同じであり、これは職務の放棄と一緒だとわたしは思っています。

 10数年前に病院で勤務していた頃、同じような症状を訴える80代の女性が二人同時期にリハビリを受けに来ました。背格好もほぼ同じで、庭いじりと自家用の畑で作業するのが日課で楽しみという点も同じでした。ある程度リハビリが進み、症状が軽減してきた頃に、ご自宅で出来るエクササイズをお教えしました。
 お一人はまじめに取り組んでくださり、もう一方の方はなかなかやってくださいませんでした。
 結果はもうお分かりかと思いますが、体操に取り組んでくださった方は二か月後にリハビリ卒業となり、二年後にたまたま健康診断で来院されたときにお会いしたら、畑仕事を元気に続けておられるとのことでした。もうお一方は…リハビリをそのまま継続されましたがなかなか思うように畑仕事はできず…じまいでした…。

 要するに、身体のケアに自ら取り組もうとするマインドが大事、ということなのですが、そのためには仕組みの理解が必要だとも感じます。

 先ほど重力の影響を受けて動いている、と書きましたが、重力に抗って生きている以上、体力づくりは必須なのです。年齢とともに筋力が落ちるのであれば、むしろ年齢とともに体力づくりやケアが必要になるということです。

 
 やりたいことがあって、そのレベルは若い時と同じ…でも、体力は落ちていく。
 

 コレは、単純な方程式と同じと思っていただければ簡単です。

 例えば、
やりたいことがレベル100で、体力レベルが90だとした場合、やりたいことをするには少し無理が必要です。仮にその差が20以上になると疲れがたまり、25以上になると痛みになり、30以上だと痛みで動きに支障が出る。
 というように考えていただくと良いかと思います。

 さらに、
体力レベルが75になって痛みが出たので、やりたいことも諦めて、75の生活レベルに合わせていくと…さらに歳とともに体力レベルは低くなっていきますので、またさらに生活レベルを下げないといけなくなります…。

 つまり、痛みや疲れを解消するには、やりたいレベルを下げるか、自分のレベルを上げるか、の二択なのです。

 そういった単純な方程式の上に成り立っていることをご理解いただく、そういったマインド、考え方がベースに必要です。
 

 その上で、では日常生活で何が必要か…といいますと、
 まずは環境によって姿勢や動作が限定されることが多くある、ということです。
 

 いつも同じ足を組んで座っている。お勝手仕事では片足に多く体重をかけていることがある。といったありがちな癖もそうなのですが、ダイニングテーブルの座る場所がなんとなく決まっていて、いつも同じ椅子に座って同じ方向を見て家族と話している、あるいはテレビを観ている。ソファでくつろぐときはいつも同じ方向に肘をついて横になる。さらにベッドの片側が壁なのでいつも逆側から起きている…などなど
 

 こういった環境によって姿勢や動作が限定され、それが癖となり、やがては姿勢として固定されてしまうことで、いくつか弊害が出てきます。

 例えば筋トレをしようとしてスクワットや腕立て伏せをするとしましょう。スクワットしている姿勢が片足にほとんど体重をかけないでいたら、左右対称な筋トレではなくなってしまいますし、腕立て伏せの姿勢も同様です。これらは極端な例ですが、こういった偏りは常にその姿勢でいることが当たり前になっているせいで、自分で感じることが難しいのです。
 免許証の写真を撮ろうとして、あるいは記念写真を撮る時に、あれ、右肩が下がってる…とか、左に首を倒してください…なんて言われて初めて気づくこともあるのです。

 やりたいことをこれからも出来るよう、体力レベルを上げようとしても偏った体操では均等に筋力が付きませんし、より負担がかかりやすくなってしまうのです。

 バランスの良い姿勢になれば、日常生活が筋トレの手助けになる、というメリットもあります。先ほどの方程式で例えると、自分のレベルを生活環境によって底上げすることが出来るのです。

 可能であれば、手や足の位置、体重のかけ方、座る位置や座り方、など適宜交代交換できるよう心がけるといいかと思います。リビングやダイニングでの定位置もたまには席替えしてみてはいかがでしょう。

 また、ここでマインドが重要なのですが、それらを【やらなければいけない…】と思いつつやるのではなく、その先に【やりたいことが出来る自分になる!】という明るい気持ちで取り組むことが大切です✨
 

 自分ではどうにもならない身体のバランス調整は当研究所にお任せください!

 日常生活での具体的な提案などもさせていただきます。ご相談ください。