施術の後…好転反応とは?

 今回は施術後の身体の変化について、ご案内します。

 施術が終わってから、数時間~数日の間、身体がだるくなったり、眠くなったり、筋肉痛のような痛みが出たり、かゆみを感じたり発熱したような感覚になったりする事が時々あります。

 これらは 好転反応 と呼ばれ、身体が快復していくために必要な準備 ですので、ご心配なさらずお過ごしください。

 好転反応には主に以下のような症状があります。  

 

・循環が良くなり、滞っていた老廃物が全身に一時的に廻ることで、だるくなる事があります。
 汚れで詰まっていたホースをイメージしてみましょう。詰まっていたのはホースが途中で折れ曲がっていたためだとした場合、まずはその折れ曲がりを治して、勢いよく水を流すと…ホース全体に汚れた水が一時的に流れます。この状態に似ています。きれいな水が流れて汚れを吐き出せばそのあとはスッキリするのが想像できるかと思います。

 

・循環が良くなり、副交感神経が活性化して眠くなる事があります。
 痛みや不調、心配事や考え事がある時は交感神経という活発に動くための自律神経が働きやすくなります。この神経は心拍数を上げたり、筋肉を緊張させたりします。反対の作用を持つのが副交感神経です。身体のバランスが改善することで緊張していた血管や神経の循環も改善し、リラックスするときに働く自律神経である副交感神経が活発になり、腸の動きが活発になったり、眠くなったりします。この場合、眠くなったタイミングで寝ることで、より身体が快復します。施術を受けた日はなるべく早めに眠れるよう準備しておくとよいでしょう。

 

・身体のバランスが改善した事で、今まで使っていなかった筋肉が使われ、筋肉痛のような痛みがでる事があります。
 例えば子供のころ左足に怪我をして、気付かずに右足でかばっていたとしましょう。長年かばって来たことで全身のバランスが変わります。それに慣れてしまうことで不調に繋がるのですが、このバランスが補正され、今までかばっていた使い方が元通りになることで、筋肉の使い方も変わるのです。このことからあちこちに痛みを感じることもありますが、この場合むしろ快復に向けて身体が反応しているのです。安心してお過ごしください。

 

 また、上記のような症状が出た場合でも、そうでない場合ても、身体の快復をスムーズにするため、カフェインなどが含まれていない水分摂取と質の良い栄養補給を心がけ、早めにおやすみください。
 
 *カフェインが入っているものが必ずしもいけないわけではありません。利尿作用があることから老廃物を体外へ排出する効果もあります。しかしリラックスするというよりも交感神経を活性化させたり、血管を収縮させたりする効果もありますので、濃い緑茶や濃いコーヒー、エナジードリンクなどは嗜好品として取り入れ、水分摂取としては避けたほうがいいでしょう。

 *簡単に質の良い栄養といっても、わかりにくいですが、身体の快復に必要な栄養素として大事なのはタンパク質です。もちろんそればかりではなく骨を強くするカルシウムや、カルシウムの代謝に必要なビタミンD、脂質も身体を構成する要素として重要で…挙げればキリがないのですが…(;^_^A。 タンパク質は免疫力を高め、ホルモンや内臓、筋肉の主な材料になります。一般的な大人に必要とされるたんぱく質の推奨される一日摂取量は60g前後ですが、肉類や魚類、豆類などタンパク質が多く含まれている食品の一般的な含有量は20%程度です。つまり牛肉を300gほど食べてやっと一日の摂取量になるわけです。身体の快復にあわせ、新しく身体を作り直すために最も必要な栄養素ですので、普段から積極的に摂取しましょう。またタンパク質の代謝にはビタミンB 6やビタミンCも必要です。マグロの赤身やレバーなどはタンパク質に加えてビタミンB6も比較的多く含まれていますのでおすすめです。ビタミンCが多く含まれる野菜や果物なども含め、いつもよりバランスよい手作りの食事を摂っていただく意識を持たれると良いかと思います。

 

 好転反応がないと逆に良くないの?

 そんなことはありません。身体がスムーズに順応していると言えるでしょう。

 何も起こらないこともありますし、
むしろいつもより 楽に動ける!と感じることもあります。ですが、このような時のほうが実は危険です。楽に動けることで、逆に必要以上に負担をかけてしまうこともあるからです。

 楽になっても無理をせず、控えめにお過ごしください。

 いつもより楽に動ける!と感じても、今まで通りお過ごしいただくことで、その間に身体が整い、必要な筋肉などが準備されていきます。その期間は一般的に2週間ほどです。

 全て断定できるものではありませんが、参考になさってください。